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私の誕生日のサビアンシンボル

今年で50才。

 

こんなに長生きするなんて。

 

1975年11月5日ですので、サビアンシンボルは蠍座13度「実験をする発明家」になります。

 

ソーラーリターンといいまして、自分の生まれた時の太陽の位置に、一年に一度太陽が戻ってきますので、その時の星の配置を観るんです。

 

そこでこれからの自分の一年の運命の流れを概観します。

 

因みに、ホロスコープに象徴されているものは、可能性であって、確定された運命ではありません。

 

自分の未来の可能性を最大まで拡張するためにホロスコープを読み込むのです。

 

サビアンの象徴は、空間とその空間の中での運動の線の方向と角度、それから空間内における生物-無生物の感覚の領域が特定の時制の中で描かれています。

 

蠍座13度「実験をする発明家」で説明すると。

発明家であって、科学者ではないので、理論に興味があるわけでは無くて、実用性に氣の方向が向いているんです。

この実験は基礎理論などではなく、実用性のある何かを生み出すためのものなんです。

発明品は上にも下にもないんですね。

仮に位置を中とします。

目の前にあるんです。

そして手を使っていますので、直線と円とそのカーブとディグリーが動きの主題になります。

 

180度対角にある牡牛座の13度は「荷物を運ぶ男性(A man handling baggage)」なので、同じく手を使いますので、運動の主題は同型なのですが、こちらはルディア版をみるとA porter carrying heavy baggageですので「重い荷物を運ぶポーター」となり、全体的な身体運動という側面が優勢です。

蠍座と牡牛座の違いですね。

 

ひとつ前の蠍座の12度は「大使館の舞踏会」ですので、円運動と手の動きの象徴は12度と13度で連続性があります。

ただここには音楽も流れていますので耳の機能が重視されます。

多くの人々がいてその中での流動する人脈の動きですね、たんなる運動神経ではなく、人脈を作るための場での振る舞いとしての動作が主題です。

具体的な人の流れも意味します。

一人ではなく、多くの人々の流れの中に、身体も思考も感情も思惑も流動しています。

空間の位置は上になります。

上流階級の人間しか入れないからです。

 

さらに巻き戻して蠍座11度は「救出された溺れる男」ですので、これは空間自体の運動性を意味していて、下に落ちて、上へと引き上げられ、中に至る、という運動の法則を象徴しています。

この男の手足の身体運動は方向を持ちません。

溺れているからです。

男の不注意で溺れていますから、終始一貫して男の運動には方向がなく、救助される動きである上昇にのみ意味があります。

また、感覚器官としては鼻と口が重視されますが、ここでは呼吸に機能が限定されています。

呼吸がままならないという意味で、ここでも男は受動的です。

口と鼻に存在が拘束されています。

 

この前の蠍座10度は「親睦夕食会」ですから、この時点での口は能動的に使用しているわけです。

 

この辺で一旦止めますが、サビアンシンボルは空間性とその空間の中に位置する身体の運動と感覚を記述していて、惑星が軌道を運動するようにその動作と意味には連続性があります。

ですので、空間の上下左右や動きの形や感覚の類型と領域などを抽象化して解釈すると様々なシチュエーションに適応可能です。

 

私はそう解釈して実際の鑑定で使用しています。

これは誰かに習ったわけではなくて、自分で発明しました。

 

何故なら私の太陽の位置が蠍座13度「実験をする発明家」にあるからです。

もう一度この度数に戻って解釈すると、実験ですので、上下左右から線を引っ張って来るということになり、全身を使うというより、多くは手と頭を使って、ということになります。

そして、多くの時間は独りです。

ひとつ前の度数は多くの人に囲まれていますが、実験室という領域を区切られた中空(現状における可能性の空間なので、時制は未来に属する)での孤独な実験です。

感覚は遮断されており、外界での些事と自分を切り離しています。

頭の中と手の動きに集注しています。

動きの多くは脳の中の神経的-電気的なものです。

それらが、裏返って手の動きになり、その動作が目前の物品に変容します。

発明であるからには、その動作はこの地球上において、まったく新しい動作であるはずです。

上下左右にある多くの質料を未来に属する空間内で、目の前に、新たな価値のあるものとして具現化する、蠍座13度はそういう象徴です。

 

この度数に生まれた時の太陽が位置するということは、未来空間の中におけるこの動作が自分自身の人生を創造するための中心運動になるということです。

 

年に一回、この視点で自分の運命を眺め直すのです。

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