ショート動画
- 湯本裕二

- 10月19日
- 読了時間: 3分
子供がYOUTUBEのショート動画を観るんですけど、まあよくないですよねあれは。
周りの父母も皆「あれは馬鹿になる」と言っています。
物語性がないんですよね。
昔の特撮とかアニメにはまだあったんですけど。瞬間の刺激だけで。
ショート動画見終わった後に、宿題の算数の計算をさせると、出来ないんですよ。
前は出来てたのに、出来なくなってんの。
6才ですから、まだ完全に足し算引き算が定着してないんですけど、ショート動画を見た後は脳が麻痺して計算が出来なくなるんですよ。
ただ、私の子供の頃、ドリフが俗悪番組とか言われて嫌がられていたみたいに、大人の感覚で否定しているだけで、良い面もあるのかも、とも思うわけです。
それで一通り考えてみると、良い面としては、まず脳が麻痺するところ。
現代社会のストレスはやばいですからねえ。
私の10代はバブルの時期だったのですが、直接的な恩恵は無いにしても、将来への生存そのものに関する不安はありませんでしたね。
今は生きることそのものが困難です。
現実の認知が正常に作動していればしているほど、つまり、頭が良ければよいほど、日本社会で生きることがストレスです。
6才ですら既にそうです。
脳が一時的に麻痺することの恩恵はあるかもしれません。
昔と違うんですよ。子供でも現実の厳しさで脳がパンクする。
もう一つは短時間に多くの情報を処理させられる。その訓練。
日本人の平均IQは105と言われています。
境界知能の人は15%位います。
現代社会の複雑な構造を正確に認知して普通に生活するだけでもIQが100は必要だと思います。
データと生活感覚を混ぜ合わせると、40%位の日本人は社会の構造を正確に認識しないまま生きていると思います。
EQとかいって感情の知能を数値化もしていますが、感情の能力も加味すると、相当数の日本人がいわゆる普通の生活から脱落することになります。
大量の情報処理に加えて、感情の発達も必要視されますので、小学生の生活はかなりストレスフルです。
しかし、これらがこなせないとこれからは生きていけないと子供は直観的に感じますから、圧力は相当です。
昔と違って体罰とかはないのでしょうが。内面に対して暴力的です。
ショート動画を観ている子供の脳内は、感情の麻痺と、短時間での大量の情報処理の訓練を同時に行っているように見えます。
麻薬の様ですけど、そこに瞬間の明察が煌めいてもいます。
結局のところ何でも自分次第ということです。



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