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ロングウォーク

6月24日
読了時間: 2分

先日小2の息子に「隣町までどのくらい?」と夜の散歩中に聞かれ、「100メートル」とか答えたんです。

 

そしたら違うとのことで、よくよく聞くと、隣の県までの距離。

 

「行きたい」と。

 

「往復4、5時間かかるよ」と言うと、それでも行くとのこと。

 

その夜は遅かったので、それで帰ったんです。

 

次の日、諦めたかと思っていたら、午後9時ごろに「行く」と。

 

約束したから、と。

 

しょうがないから出かけることにして。

 

八王子の家から、一番近い他県の相模原までも、何キロもあるんですよ。

 

まあ、途中で音を上げるだろうと思って、水筒と懐中電灯と護身用ハンマーを持って出たんです。

 

歩き始めて、あれこれ、目に入るものを説明しながら歩くんです。

 

息子は普段は人の話を聞かないので、ここぞとばかりに説明したり講釈するわけです。

 

学習塾の前を通った時に受験のこととか、社会の構造を解説したり。

 

「ハッカーになるには?」など。

 

駐車場の料金の相場の話をしたり。

 

30分くらい歩いて、丘の上から、遠くの明かりを指して、あのビルのさらに向こうが県境だよ、と言うと「行こう」というんですよ。

 

びっくりしたけど、それからも、ずんずん歩いて行って、真っ暗になって、墓場の前を通り過ぎたり、店も全部閉っていて。

 

パトカーが通るところで、職質面倒なので隠れたり。

 

結構怖かったです。

 

結論からいうと、11時過ぎに神奈川県に到着。

 

平日の夜に付き合いました。

 

普通の家でしたら、せいぜい日曜の昼にしよう、とか言うでしょうが。

 

息子は冒険したかったんです。

 

意識と身体が拡張される時なんでしょう。

 

その時その場が全てなんです。

 

こういう時は付き合わなきゃいけないんですね。

 

無駄の様ですが。

 

無駄ではないんです。

 

ずーっと歩きながら息子と話をしていて、中学生の時に読んだキングの『死のロングウォーク』をどうしても思い出しました。

 

翌日の学校は休みました。

 

学校なんてどうでもいいです。

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