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明け方の咳

朝起きてから咳が出るという小学生。

 

お母さまに連れられてやって来たわけですが、まあ、言うこと聞きません。

 

ゆっくり背骨を数えて調べる間もないのです。

 

そういう時は、凄く集注して観察します。

 

野口晴哉先生が背骨を調べる時はピアノを弾くように、さーっとぱぱぱと調べたと聞いています。

 

我々がそんな風に真似して調べる必要もないと思っていたのですが、結局待ってくれないんですね、お子さんは。

そういうところから、そういった超人的な速度で背骨を調べるスタイルが生まれたのでしょうね。

 

それは兎も角、その子は胸椎3番が上がっておりまして、これは胸郭が拡張しっぱなしなんですね。

朝起きてからも肺が収縮しないんです。

 

原因は歯の生え変わりで、歯が抜けて永久歯になる時には胸郭に負担が掛かるんですね。

それで胸を動かそうとして咳をするんです。

 

逆に胸椎3番が下がっている人は収縮しっぱなしで肺が拡がらないんですね。

こういう人は夜寝る時に喘息のような感じになります。

 

いずれにしても、風邪とかウイルスの排出とかでなくも、咳するんです。

人間は。

病氣でなくても咳をするんです。

 

とくに心配いらないです、ということで、胸郭を弛める操法をしました。

 

しかし、小学生男子はじっとしてない(笑)。

何なんだこの生き物は!

という感じですね。

 

自分も40年前はそんな生き物だったんです。

それを思い出しました。

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