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執筆者の写真湯本裕二

1側の人、2側の人、3側の人

野口晴哉先生は、初期の頃は多くは3側で病氣を治していたとのこと。

 

3側というのは脊椎から指3本外の処。

 

ここは主に内臓の血行の調整に使う処なので、ここで臓器の異常の多くが治せるわけです。

 

きっと野口先生にはかんたんだったんでしょうね。

内臓の臓器の血行以上を改善して、その臓器の異常を治すのは。

 

2側は運動機能。

 

1側は潜在意識や無為運動。

 

現在の私の行き方では、このそれぞれの処の関係性を読んで、押さえます。

 

岡島瑞徳先生の操法の技術に多くを拠っています。

 

まあ、大人の場合はそれぞれの処の意味は多層化複層化されているので、どこかを押さえるとどこか別の処に響くんです。

 

それは兎も角として、しかしやっぱり、それぞれの身体には特徴があり、3側中心の身体とか、2側中心の身体とか、あります。

 

当然1側中心の身体もです。

 

なんでなんですかね。

 

人間は自分の身体を平均的に使っている人は少ないんです。

 

ある人は感情や感覚ばかり使ったり(3側)。

 

ある人は筋肉ばかり鍛えたり(2側)。

 

ある人は無意識に拘束されています(1側)。

 

人間は前から観ていても理解が進まないんです。

 

後ろから観ないと分からないんです。

 

体癖という分類の仕方も勿論あるんですが、療術家として身体を観ると、大まかに三種類の類型があります。

 

そこを調整しないと、本人が納得しないんです。

 

でも難しいのは、例えば2側の系統の方の3側に問題が生じた時などなんですが、本人の感覚として認識し辛いです。

 

こういう場合はやはり、活元運動が有効だと思います。

 

活元運動で病が治るというより、自身の身体に対して感覚が鋭敏になるんですね。

 

自身の身体の裡側からの動きに対して集注力が増します。

 

突然身体を壊す方がいるのですが、突然ではないんです。

 

少しづつ病が進行しているんです。

 

どこで異常感を本人が感じるか、なんです。

 

前もって薬を飲むとか、手術をするとか、は愚の骨頂です。

 

前もって活元運動をして感覚を練磨して、早めに異常感を感じられるようになると、何事でも(病以外の問題でも)対処しやすいのです。

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