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息子の通う幼稚園にハンディキャップのある女の子がいる。

ある日、その幼稚園の行事の手伝いに行ったのですが、息子がブランコに乗りたいというので、後ろから押してやっていると、隣にその女の子が座った。

しばらくすると息子は何かに氣をとられて走って行ってしまった。


するとその女の子は、ぼーっとしている私を見て何事かを言いだした(その子はうまく喋れない)。

「なになに~?」と言っても何を言いたいかわからない。

やっと「あぁ」と氣づいて、背中を押してあげた。


ブランコを押して欲しかったんですね。

氣付けて心底ホッとしました。


整体の創始者である野口晴哉先生は、幼い頃に病氣で声が出せなかった時期があったこともあり、言葉に出来ないその人の要求を感じることを重視していました。

また、子供や猫がなつかない人間は指導者に不向きだともされました。


しばらくするとその子のお母さんが来て「遊んで貰ってたんだねえ」と言っておりましたが、遊んで貰ってたのは私の方です。

日々が稽古で遊びです。

また遊んでね。



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