top of page

手が

よく操法をした後に、手が柔らかいとか、手が熱いとか、言われます。

 

ここは自分では意識できない処なんです。

 

当然なんですが、接触する面には意識が二つあるんですね。

触れる人と触れられる人の二つの意識です。

 

この二つの意識に落差があればあるほど、お互いに別のことを感覚しています。

 

実際に整体指導というものには、この落差が必要であるし、またなければ成立しませんし、指導自体が無用のものになります。

 

面、というものには差異と断絶が内包されているんです。

 

面とはこの場合皮膚(眼球も鼓膜も含みます)ですが、その皮膚に対して、操法時には外からと裡からと二つの方向から力が掛かっているんです。

 

この二つの力の方向が拮抗する処と時間を、集注と言います。

 

愉氣とはそこで生じる現象です。

 

昔は輸氣と表記しましたが、野口晴哉先生がある時期に愉氣と改めました。

 

輸氣ですと、一方通行に治癒の為の何らかのエネルギーを送る、というイメージですが、これは実感としても違うのです。

それではむしろ治らないんです。

 

二つの意識が身体の上にある種の集注状態を成した時に愉氣となるのです。

 

野口先生は「障子越しの陽」のようなと表現されていました。

 

皮膚である障子という面を境にして、感じるのは陽であり熱であり、さえぎられるのは視線なのです。

 

瞑目して、身体の裡に集注して愉氣を感じると、はじめて自分から自分の力で身体が変化していきます。

 

変化する時の身体は、大抵熱に浮かされています。

0件のコメント

最新記事

すべて表示

腹部第四調律点

腹部第四調律点という処が硬いと感情が鬱滞しているとされます。 本質的なことを言うと、泣かないとお腹は弛みません。 でも大人はかんたんには泣けません(3種の人はわりかしかんたんに泣きます。だから腹部第四が硬くなり難い)。 そこで、大人のお腹を弛めるにはどうしたらいいか? ということなんですね。 先日友人と稽古していたんです。 腕を使ってお腹を弛める稽古です。 腕のある特定の処を押さえるとお腹が弛むん

あなたの未来が見える

いらっしゃる方の身体を観ていて、その方の未来が視える時があります。 私は予言者ではありませんので、確定した未来が視えるのではないです。 私に視えるのは、その人が感じている、思い描いている未来です。 漠然としたものなのですが。 空想している未来であったり、固定観念から生じている未来だったりします。 もちろん、過去も視える時があります。 でも、漠然としたものですよ。 自分が思い描く未来になる、というの

小腸の操法

小腸に働きかける操法というものがあります。 基本的に静脈の戻りを良くするための操法であると教わりました。 不思議なことに静脈は小腸なんですね。 それで、湿気の多く浮腫みやすいこの季節にたまに使います。 胸椎9番という骨は肝臓の骨なのですが、この骨が特定の状態にあると、むしろ小腸に変動があると捉えるのです。 それで9番から10番11番と連続して押さえていく操法なのですが、この間、小腸には特に問題が無

Comments


bottom of page