腹部第四調律点という処が硬いと感情が鬱滞しているとされます。
本質的なことを言うと、泣かないとお腹は弛みません。
でも大人はかんたんには泣けません(3種の人はわりかしかんたんに泣きます。だから腹部第四が硬くなり難い)。
そこで、大人のお腹を弛めるにはどうしたらいいか?
ということなんですね。
先日友人と稽古していたんです。
腕を使ってお腹を弛める稽古です。
腕のある特定の処を押さえるとお腹が弛むんですね。
実際かんたんに弛むんです。
まあ、押さえる時に特殊な身体の使い方をするんですが。
整体の技術の中核に、「虚の活用」という概念があるんですが、こういう効かせたい対象とは別の処を押さえる、という技術も「虚の活用」なんです。
相手が分かりませんから、何されているか。
ですから虚を押さえて、虚を動かしているんです。
これなんかは「虚の活用」としては初歩的な話ですけど。
それでも、野口晴哉先生が様々に投げかけられた公案のような概念は、すべて「指にて会すべき」とされます。
身体を使って技術を練磨してして行く過程で、感覚と言葉が結ばれ理解が深まります。
でも、何しろ虚ですから、またすぐに分からなくなります。
その繰り返しなんです。
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