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執筆者の写真湯本裕二

脳梗塞と野口整体

知っている人が脳梗塞になった。

野口整体とは異なる手技療法の療術家なのですが、10年に渡って断続的に何度も春先に脳梗塞になるとのことでした。

本人は何故なのか全く分からないということで、とても残念です。

流派が違うから差し出がましいことは言いませんが、それは親指の使い方だよ、と思いました。

本当は全身の親指に対する連携のさせ方なのですが。


野口整体では親指に疲労が蓄積すると、脳梗塞になると、普通に教わります。

ですので、常に自分で両親指を暇さえあれば弛めています。

その療術家の流儀は全身にアプローチするようなものではないので、脳のことは脳としか捉えないわけです。手の指も脳の一部です。

野口整体では頭の中を変化させるのに、身体の他の場所も色々使います。


また春先に脳梗塞になるというのは、暖かくなって皮膚と血管が開いて血流が増して下肢など末端に出来ていた微小な梗塞が血流にのって脳内で詰まったわけです。

最初からそれが予測できていれば、季節の波に合わせて操法して身体を変化させることが出来るわけなんです。

野口整体は身体の処だけでなく、季節の処も使うことを理想とします。

だからやはり厳密には病氣治しではないのです。

未病や予防などという後ろ向きで臆病な立場も取りません。

身体の力を十全に発揮して溌剌と生きるための、技術と知識の集積ですので、整体操法中に何をしているのかの説明がとても難しいです。


音和塾では、感じて身体を変えたい方には整体操法を、技術や知識を学びたい方には愉氣会や講座をお勧めしております。

他流派の方や別の場所で野口整体を学んでいた方も歓迎いたします。

少し覗いてみたいとかその位の関心でもまったく構いませんので、使える技術や知識は共有して皆でもっと健康に生きていきましょう。





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