自分が不信感を抱いていた職業の方の背骨を観る機会があった。
観るとやはり印象は変わる。
身体はぼろぼろ。
私からしたら、よくこれで立って歩いて生活しているな、と。
どういった姿勢でどういった人生を歩んで来たのか、背中を観ればわかります。
分かってしまったら共感しかないんです。
毎日さまざまな方の背骨と人生を観ていて、言葉も個人の利益も肌の色も、無意味だと実感します。
全人類が、お互いがお互いの背中を観てそれぞれの人生を知ることが出来たら、戦争も差別も無くなるのは、間違いがない。
言葉を獲得して人類は猿から進化したとされていますが、これからの人類は手で背骨を観て、お互いの人生を会得し、新たな存在に進化して欲しいのです。
人類に期待が出来ないなら、AIを搭載したロボットがこの星での触覚と言語の結合による認識の頂点に立つのだと思います。
冗談でもSFでもなく、本当にそうなると推察されます。
こういった人間観や人生観や未来観を獲得したくて野口整体を学んで来たわけではないのですが、仕方ありません。
時代状況を鑑みると、自分も立ち位置を変更せざるを得ないと感じています。
野口先生が亡くなったのはもう47年前になります。
野口先生が生前おっしゃっていたことをただ愚直に守り続けていても、道は拓けないのではないかと感じ始めました。
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