top of page
執筆者の写真湯本裕二

モノではない、1種の女性

1種の女性のお身体を拝見させていただいて特に感じたことです。

 

十二分に分かっていたはずのことなのですが、分かっていなかった。

 

ふと感じたんです。

 

触れるということについて考え込んでしまいます。

 

我々は人間への触れ方を学んでいないのです。

 

武術などは壊す目的の為の触れ方です。

 

スポーツによる接触は禁則による身体接触の規制でしかありません。

 

医者は最近は特にモノとして人体を扱います。

数値を計測するためにのみ身体に接触します。

 

そいった壊れ方をすると何かが裡側で壊れます。

壊してはならないのです。

 

身体というのは、丁寧に触れる、という以上の価値のあるものだと感じます。

 

野口整体だけのような氣がします。

このような触れ方を要求するのは。

 

野口整体で要求されるような仕方と近い接触は、自分の狭い経験の中では音を出す時の楽器の触れ方です。

 

感覚と間をフィードバックされることを前提にした接触でありながら、第三者の聴点を想定されています。

また理論と歴史が循環構造を有しています。

 

身体接触の背景は複雑ですので何度でも初心に帰るべきと思います。

0件のコメント

最新記事

すべて表示

猫背でよい

巷では猫背矯正とか、そういう整体がありますが、猫背の何がいけないんでしょうかね。   いいじゃないですか、猫背。   問題ないでしょう。   何が悪いか。   体癖だと、猫背は3種と6種に多い。   理由あってのことだと思う。   でも、3種と6種でそれぞれ理由が違う。  ...

8種の基本操法を通して知ったこと

8種のことが分かってきた。   体癖は一種類づつ理解が進む。   指導者の側に立たないと分からない。   毎日身体を観て、型通りに押さえて、反応を観て、指で触って確かめて、話を聞いて、持病を聞いて、生活を知って、はじめて体癖の理解が出来る。  ...

東京の身体さまざま

私は八王子に住んでいて、西八王子に道場があるんです。 やはり道場にいらっしゃる方は八王子にお住まいの方が多いのですが、その中でも裏高尾に住んでいる方は身体が違います。 裏高尾というのは、ほとんど山の中なのですが、こちらに住んでいる方々は凄く湿気の影響を受けています。...

Comments


bottom of page