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フルートと吐く力

執筆者の写真: 湯本裕二湯本裕二

更新日:2023年10月5日

操法にいらっしゃった方。

身体を観させていただいたのですが、通常は胸椎、腰椎、と観ていって最後に頸椎の状態を観るのですが、頸椎はこうなってるんじゃないかなあ、という予想に反して、頸椎4番の状態が良かった。


何でかなあ、と思って聞くと、趣味でフルートを吹いているとのこと。

ああ、そういうことかあ、と思うんですが、息を吐くことに関しては頸椎4番と7番が関係していて、息を吐くことで頸の力が増すのだなやはり、と。

ピアノも弾ける方だったんですが、身体の状態からすると、フルートのが良いですよ、とお伝えしました。


息が吐けないほっと一息つけないという方に、私は葉巻をお勧めすることもあるのですが(通常の紙巻きたばこは人工ニコチンですので発癌性あります。またタールは茎に含まれているので葉っぱを巻くだけの葉巻にはタールは含まれていませんので、こちら側にも発癌性はありません。他に香料など添加物の問題もありますが葉巻には添加物はありません。農薬は国によって法律が違うのでしょうが、通常は農薬にも半減期があるので安全な範囲のはずです。ストレス解消の目的でしたら、酒とたばこは止めて葉巻にするべきです。)、葉巻であっても息を吐くときには感情を込めるといいと思います。

静かな感情で結構です。


それはともかく、その方は上下体癖傾向もありましたので、きっと感情や情動を数学的な規則性に基づいて天才的な音楽家が配列した音符に従って正確に身体を操作することで昇華することが喜びなのでしょう。

ただ息を、はあはあ吐くだけでは駄目なんですね。

それだけでは身体の裡なる要求としては納得しないのです。


そしてだとしたら笙とか尺八とか日本の楽器だったら、身体はどう変化するのかな、とか想像は広がるわけですが、それはまた別の話ですね。

他にもヨガの呼吸法でも良いし、山登りでも良いと思います。

それぞれが吐く息に集注できることなら。

現代社会は息を吸う方に身体的集注を迫りますので、そういった社会のあり方と距離を置くためにも、吐く息への集注を忘れないようにしたいものです。


整体操法はする側なのですが、むしろ指導者の側が本当に多くのことを学ばせていただいております。






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