チャンス大城『霊怖人怖』
- 湯本裕二
- 5月7日
- 読了時間: 2分
チャンス大城という芸人さんがいて、昔から好きだったんです。
昔といっても15年位前ですかね。
深夜のテレビでネタをやっていて、おもしろいなー、と思っていたんです。
それがまあ、この数年は育児でまったくテレビを観なくなったんですけど、チャンス大城が売れた、という情報はキャッチしていました。
学年が私の一つ上で、同世代なんですけど、30年位地下芸人をやっていて、じみーに応援していました。
一時期、ゆきおとこと、インタレスティングタケシと三人でテレビに出てて、シケモクを拾って吸ってた光景は良かったな~。
そんなチャンスさんは微妙に霊感があって、その霊体験を書いた前半と、後半は周囲にいた異常に変った人間たちを書いた本です。
私も昔はよく哲学書とか、文学とかよく読んだんですけど、最近は読みません。
もっぱら体験談に分類される本を思想書として読みます。
嘘のない体験を正確に言語化した本を読みます。
現代の日本の文学はほぼ読む必要を感じません。
言葉の組み立て方が達者なだけなんです。
現代思想もいやですね~。
思想ないもん。
派閥だけ。
読んでも私の自我が揺さぶられることないです。
そんな私が、この『霊怖人怖』には揺さぶられました。
何かね、怪談とか古典落語の領域に突入していますね。
怖くて笑えて泣ける、という。
チャンスさんが、自殺を思いとどまった話が白眉でした。
太陽の位置は水瓶座2度。
サビアンは『予期していなかった雷雨』。
晴天の霹靂というか、始まってしまって、動き出してしまった、という度数です。
頼るものはあまりないです。
進行の太陽が魚座に入ると、さらに容赦なくなる感じです。
芸風は馬鹿げていますが、シビアな人生です。
チャンスさんの本から多くのことを学べると思います。

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