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アキレス腱の断裂と神経疲労

執筆者の写真: 湯本裕二湯本裕二

武道をなさっている方の操法。

最初はいかにも捩じれ体癖の方なので怖かったのですが、話してみると、とても優しくて面白い方でした。

我々のようなおじさんは昭和の時代が如何に無茶苦茶だったか、というような話が楽しいわけです。


着手してどんなお身体なのかなあ、と観ていき7種の基本操法とかが頭に浮かんだんですが、ふと足を観るとビックリするくらい右足の踵が立っていたんですね。

聞きますと、むしろ昔に左足のアキレス腱を武道の稽古中に切って手術で繋いだとのこと。

ああ、その左足を庇って歩くから右足が悪くなってるのかと(本音を言うと道場に入ってきた時の足運びでそこを見抜けなかった自分が恥ずかしい)。

それで当然腰椎5番が捩じれて固くなっているわけです。

下肢は腰椎5番なんです。


腰椎5番の捩じれ現象とその影響の程度は岡島瑞徳先生が発見なさって、講義録で様々な角度から分析しておりましたので、身体の状態は過不足なく把握できました。

アキレス腱の緊張から頭がとても緊張していました。

聞くとやっぱり坐骨神経痛にもなっていて、これはむしろ頭からくるんですね。

足から頭にきて、頭から坐骨に来る。

整体では「腕は露出した脳」とも言われており、腕の緊張もかなりのもので、これは大変だなあ、と思いましたが、この方はとにかく腰がキッチリと決まっていて凄いんですね。

上下の不調の全てを腰で支えておられるんですね。

お子さんも沢山いらっしゃるという話で、大黒柱としての責任なのでしょうね。腰椎3番のぶれが少ないのです。

とても引き締まった腰と骨盤なんですね。


操法をしていて私が楽しいのは、人間に触れた、という感触があるからなんですね。

様々な方々の本質に直接触れるのがとても面白く勉強になるのです。


他にも、子供の頃に寝返りをうって布団の外に出てはいけないと親御さんに言われていたとのことで、今でも自由に寝返りをうてないと。

潜在意識に入ってしまうんですね。


寝返りというのは無為の動作で、意識せずに身体の硬直部位を弛める運動ですので抑制すると熟睡できなくなります。

錐体外路系による自動的な調整がなされないと全力の体力発揮はできないです。

休めてこそ、働けるんですね。

特に神経が弛まないです。


季節もあり、頭部の穴追い(この季節に行う頭の中の神経を休めるための愉氣)をしますとこてっと寝てしまって。

やっぱり!

という感じで、お疲れだったんでしょうねえ。


他にも風邪の誘導の操法とか色々行って最後に着手して終えたんですけど、「手があったかいですねえ」という感想を頂いて、それがとても嬉しかったです。



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